今朝から悩んでいることがあるのだ。
ノートである。
時々、夜寝ている最中に、突然アイディアがわいてくる。
それを書き留めないでそのまま寝たら、朝起きた時に
「何かいいアイディアがあったぞ。ああ、ものすごくいいアイディアが!」
ということだけ覚えていて、その中身をスッカリ忘れている、
という何ともつまらないことになっている。
(そして、二度と思い出すことができない)
今朝なんて、5時頃突然言葉(というか概念)が出て来て、
それを忘れたくない、しかし、まだ寝たい、
しかし寝たら忘れてしまう、
とか思っているうちに朝になってしまった。
結局、思いついたことの8割くらいは記憶していたけれど、
眠りが浅くて、損をしたような気もち。
こういう場合、いったいどうすればいいの!?
知り合いの画家は、ほとんどのモチーフを夢から得ているらしく、
枕元には必ずノートを置いていると話していた。
だいたい、
打ち合わせの時とか、取材をされる時とか、
どんなノートにどんなふうにメモっておられるのか、
とっても気になるたちだ。
ある新聞記者の方は、大きなノートに上から項目を分けず、時系列に書いていくのだとおっしゃっていた。だからデスクには、年代別にずらーっと同じ大きさのノートが並んでいるのらしい。
また、尊敬するデザイナーさんは、白いコピー用紙に赤いサインペンで書いておられた。
その字の書き方や配列まで、いちいちかっこよくて、
「さすが!」
と感動をして、つられて赤サインペンを買ってしまった。
その他、
「このメモ帳に限りますよ。こうやって開きながら書いていくんです。
ペンはこれ。何なら一本あげますよ。書きやすいでしょう。」
とペンをくださった編集者さんもいた。
仕事というのは、情報を整理していくことだと思う。
それはたとえば、農業でも、接客業でも、製造業でも、主婦業でも、
何の仕事でも、多かれ少なかれそうだと思う。
メモの取り方には、その人の仕事の仕方が凝縮されているようで、
とても参考になるので、
そのメモをその後どうやって整理するのかも含めて、
機会がある度にいろんな方にお聞きして来た。
きっちりそのやり方(ノートのブランドやペンなどまで)が決まっているのは、
たいてい男性。
それも面白いものだなあと思った。
私自身も、膨大な量のメモ書きが手元にある。
取材先での聞き書きはもちろんのこと、日々のレシピの記録、人の言葉、思いついたアイディア、調べたこと、教わったこと、実験したこと。
私は、それぞれ記録の形態を変えていて、
・冷蔵庫に貼るぼろ紙(これは料理を作りながらすぐに書けるように。毎日いっぱいになる)
・いつもバッグに入れて持ち歩くメモ帳(大きさを悩み中。中身はさまざま)
・アイディアと思考を書く大きなノート(これは主に家で)
・それぞれの項目別のノート(例えば、毎年の梅仕事専用に分厚いモールスキンを1冊というふうに)
・郷土料理の聞き書き用メモ帳(ロディア)
・中医学用のルーズリーフ(際限なく増やせるし、休んだときも後で足せるので)
などなど・・・
と言った具合。
それとは別に、本を作る時は毎回相当量の実験をするので、ノートを何冊も使う(これは無印のB5)。
写真はすっかりデータ化するようになったし、最終的に出来上がったレシピは、すべてパソコンに入っているけれど、「作る」最初の過程は、パソコンではできない。
文章はパソコンで書けるのだけど、アイディアやコンセプトは手書き。
手でかくのとうつのは、使う脳が違うみたい。
しかし、たまったノートの情報を整理していくのもまた一苦労で、
何度か、これらをすべて1冊のノートにまとめられないだろうか、とか、
もっと効率のいい方法はないのだろうか、などと試してみたのだけど、
なかなかうまい方法が見つからない。
打ち合わせの時の記録法も、まだ決まっていない。
手帳に書いてみたり、アイディアノートの方に書いてみたり。
なんか、いい方法ないかな。
そこにさらに、夜中のノートを作るのは、いったい。。。。
だいたい、寝ている時まで仕事をしたくない。
しかし、せっかくのアイディアを捨てるのももったいない。
枕元に置くなら、どんなノートかしらん。
そんなことを考えている暇があったら、仕事をしろと、
パソコンが言っている。