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2008年07月 アーカイブ

2008年07月05日

洗濯機を2回まわす

今日は、書斎の椅子に座っているだけで、汗がたらたら。

ものすごい太陽だったので、シーツも枕カバーもぜーんぶすっきり洗濯した。
2階の物干竿にそれらを干していたら、
前のマンションの1階の人がこちらを見上げて、
「こんにちはー。」と言ってくれた。
赤ちゃんを連れて、散歩に行かれるところだったみたい。
「暑いですねえ。」
「ほんと、暑いですねえ。今日は雨だっていってたのに、全然。私も洗濯しなくちゃ。」
「ふふふ、行ってらっしゃい!」
「行ってきまーす。」
なんてことの無い会話だけれど、洗濯物を干しながら近所の人と話す、って
なんか、いいなあと思った。

そうして、あっというまにぱりっと乾いたシーツで、
ごろごろ昼寝でもしたい土曜の午後だったけれど、
そんなわけにもいかないんだなあ。
私は久しぶりに受験生なのである。

昔は目の前にやらなくてはならないことがたくさんあったら、
頭も体も全部埋まってしまうような気持ちになっていたし、
実際そうなっていたけれど、
だんだんおばさんになっていくにつれて、
切り替える、というワザを身につけられるようにはなってきた。
だから、うんと気持ちは楽。
でも、ほんとは1秒も惜しいほど!
(だって切り替えられるようになったってことは、記憶力も衰えたってことだよ)

だからこそ、やることやって、
おいしいもの作って食べて、泳いで笑って、
しっかり働いて。
気持ちをじゃぶじゃぶ洗濯しながら
生活していきたい。


日時: 2008年07月05日 21:37 | パーマリンク | コメント (0)

2008年07月08日

赤じそが届く

タイへ行っていた友人から
「帰ってきたよー。」
と電話があった。
「赤じそいるー?」
「いるー!待ってたー。」

そんなわけで今日、赤じそがカナブン(?)と一緒に届いた。
akajiso.jpg kanabun.jpg

「あのね、タイ行く前に野良で生えてたのを、植え直したのよ。
そしたら、植え直した方はねえ、すごい品のいい顔してんの。
野良の方は、草原のように生えてるわけ。めちゃくちゃ、やんちゃなの。
どっちとも送るから。顔見たら、どっちが品がいい方か、すぐわかるから!」

というわけで、こっちがやんちゃ赤じそである。
yantya.jpg

品のいい子もやんちゃな子も、せっせと私たちの手によってちぎり取られ、
ぎゅうぎゅうと塩にもまれ、
梅干しの容器の中におさまった。

梅雨明けが楽しみだなあ。

genkan.jpg

日時: 2008年07月08日 20:36 | パーマリンク | コメント (0)

2008年07月11日

アピオスの花のお茶

「もう断然、むかごよりアピオス派!」
ここ数年、友人がアピオスを育てるようになってから、
秋のほくほく選手権で、
むかごはアピオスに王者の座を譲り渡すことになった。
形はむかごにそっくりなのだけど、塩でゆでて煎ると、
その甘み、ほくほく感には、目を見張るものがある。
残念ながら、むかごは立つ瀬が無い。

そのアピオスが、この時期に花をつけるらしい。
「その花がさあ、お茶になるって聞いたんだけど、
煎じてもちっともいい色にならないわけよ。
それでね、漉した後にレモンを入れたの。
そしたらまあびっくり。
ぱあっときれいな赤になるの。
やってみて、送るから。
すごいんだから。」

さっそくその花で、お茶をいれてみた。
そして、仰せの通りにレモンを搾ると、
確かに、緑色だった液体が、
きれいなピンク色に。

だけど、私が何より驚いたのは、その味だ。
こんな可憐な花なのに、
このお茶ったら、ほくほくの芋の味がするの!
レモンを入れているにもかかわらず、
もわりとしたお茶。
おかしすぎる。

私はこういうことがとても好きだ。
その人から、どうしようもなく、にじみ出てしまう味。
持ってうまれた味。

いもの味のお茶を飲みながら、
なんだかとてもいとおしいような気持ちになった。

apios.jpg

mmidori.jpg pink.jpg

日時: 2008年07月11日 19:41 | パーマリンク | コメント (0)

2008年07月18日

メモの取り方

今朝から悩んでいることがあるのだ。

ノートである。

時々、夜寝ている最中に、突然アイディアがわいてくる。
それを書き留めないでそのまま寝たら、朝起きた時に
「何かいいアイディアがあったぞ。ああ、ものすごくいいアイディアが!」
ということだけ覚えていて、その中身をスッカリ忘れている、
という何ともつまらないことになっている。
(そして、二度と思い出すことができない)

今朝なんて、5時頃突然言葉(というか概念)が出て来て、
それを忘れたくない、しかし、まだ寝たい、
しかし寝たら忘れてしまう、
とか思っているうちに朝になってしまった。
結局、思いついたことの8割くらいは記憶していたけれど、
眠りが浅くて、損をしたような気もち。

こういう場合、いったいどうすればいいの!?

知り合いの画家は、ほとんどのモチーフを夢から得ているらしく、
枕元には必ずノートを置いていると話していた。

だいたい、
打ち合わせの時とか、取材をされる時とか、
どんなノートにどんなふうにメモっておられるのか、
とっても気になるたちだ。
ある新聞記者の方は、大きなノートに上から項目を分けず、時系列に書いていくのだとおっしゃっていた。だからデスクには、年代別にずらーっと同じ大きさのノートが並んでいるのらしい。
また、尊敬するデザイナーさんは、白いコピー用紙に赤いサインペンで書いておられた。
その字の書き方や配列まで、いちいちかっこよくて、
「さすが!」
と感動をして、つられて赤サインペンを買ってしまった。
その他、
「このメモ帳に限りますよ。こうやって開きながら書いていくんです。
ペンはこれ。何なら一本あげますよ。書きやすいでしょう。」
とペンをくださった編集者さんもいた。

仕事というのは、情報を整理していくことだと思う。
それはたとえば、農業でも、接客業でも、製造業でも、主婦業でも、
何の仕事でも、多かれ少なかれそうだと思う。
メモの取り方には、その人の仕事の仕方が凝縮されているようで、
とても参考になるので、
そのメモをその後どうやって整理するのかも含めて、
機会がある度にいろんな方にお聞きして来た。
きっちりそのやり方(ノートのブランドやペンなどまで)が決まっているのは、
たいてい男性。
それも面白いものだなあと思った。

私自身も、膨大な量のメモ書きが手元にある。
取材先での聞き書きはもちろんのこと、日々のレシピの記録、人の言葉、思いついたアイディア、調べたこと、教わったこと、実験したこと。
私は、それぞれ記録の形態を変えていて、
・冷蔵庫に貼るぼろ紙(これは料理を作りながらすぐに書けるように。毎日いっぱいになる)
・いつもバッグに入れて持ち歩くメモ帳(大きさを悩み中。中身はさまざま)
・アイディアと思考を書く大きなノート(これは主に家で)
・それぞれの項目別のノート(例えば、毎年の梅仕事専用に分厚いモールスキンを1冊というふうに)
・郷土料理の聞き書き用メモ帳(ロディア)
・中医学用のルーズリーフ(際限なく増やせるし、休んだときも後で足せるので)
などなど・・・

と言った具合。
それとは別に、本を作る時は毎回相当量の実験をするので、ノートを何冊も使う(これは無印のB5)。
写真はすっかりデータ化するようになったし、最終的に出来上がったレシピは、すべてパソコンに入っているけれど、「作る」最初の過程は、パソコンではできない。
文章はパソコンで書けるのだけど、アイディアやコンセプトは手書き。
手でかくのとうつのは、使う脳が違うみたい。

しかし、たまったノートの情報を整理していくのもまた一苦労で、
何度か、これらをすべて1冊のノートにまとめられないだろうか、とか、
もっと効率のいい方法はないのだろうか、などと試してみたのだけど、
なかなかうまい方法が見つからない。
打ち合わせの時の記録法も、まだ決まっていない。
手帳に書いてみたり、アイディアノートの方に書いてみたり。
なんか、いい方法ないかな。

そこにさらに、夜中のノートを作るのは、いったい。。。。
だいたい、寝ている時まで仕事をしたくない。
しかし、せっかくのアイディアを捨てるのももったいない。
枕元に置くなら、どんなノートかしらん。

そんなことを考えている暇があったら、仕事をしろと、
パソコンが言っている。

日時: 2008年07月18日 11:19 | パーマリンク | コメント (0)

2008年07月22日

夢・・・

私は夜見た夢のほとんどを覚えていない。
よほど印象的な夢でない限り、
起きて30分もすれば、すっかり忘れている。
だいたい寝起きは最悪なので、
朝起きてすぐのことも、ほとんど覚えていない。

前回の日記を書いてから、
試しに、いつも使っている大きなノートを
枕元において寝てみた。
それで今朝、起きてすぐに、
見た夢を、ノートに書き付けた。

その後、いつものように、
自力整体をしたり朝ごはんを食べたり掃除をしたり仕事をしたりして、
「あ、そういえば、朝、何かノートに書いたな。何だったっけ。」
と思って(もうその時点で何を書いたかすっかり忘れていた)、
ちょっと二階に上がって、
楽しみにノートを開いてみた。

すると、そこには、1行、
「藤巻幸夫の夢を見た。」
と書いてあった。
何それ!?
なんで藤巻幸夫サン?
お会いしたこともないのに。
さっぱり意味が分からない。
しかもどういう内容だったか何も書かれていない。

このノートって一体・・・。
がっくり肩を落としたことはいうまでもない。
(だいたい勝手に夢に出演させられた上に、
ノートに書かれて、がっくりされるって、
藤巻サン、すみません。お許しを。)

おそらく、これまで、
「昨日の夜いいアイディアを思いついた」
とか
「なかなかいい夢を見た」
とか私が思い込んでいることのほとんどは、
きっと、どうでもいいことに違いない。

だけどちょっとおもしろいから、夢日記を続けてみようと思う。

日時: 2008年07月22日 11:41 | パーマリンク | コメント (0)

2008年07月25日

時間が作る味

4年ほど前、芋焼酎で梅酒を漬けた。
氷砂糖を少ししか入れなかったから、
1年後に飲んだ時には、
イモーっていう感じで、
とても飲めたものではなかった。
仕方が無いので、そのまま放っておいた。

20代の初めに、師匠の家に通っていた頃、
ある日、師匠が地下室から大きな瓶を持って出てきた。
中を見ると、小さな実がたくさん漬かっている。
「30年ほど前にね、主人の弟がたくさんこの山の実を持ってきてね。それをただ焼酎に漬けたのよ。20年後に飲んだ時にはぜんっぜん、おいしくなくてねー。焼酎の味しかしなかったの。だからそのまま10年くらいおいてたの。久しぶりにあけてみようかと思って。」
そうして、ふたりで30年経ったと言う果実酒を味見した。

「おいしいーーー!!!!」
「あら、ほんとね。10年前はひどかったのに。」

20年ではまだ、30年たってようやく味になる果実酒。
自分の歳よりも長く漬かったその味を口に含みながら、
当時の私はくらくらとしていた。

味を急がないこと。
それ以来、漬け仕事をするたびに、私が心に刻んでいるのはそのことだ。

今日久しぶりに、こまったちゃんのイモ焼酎梅酒をあけてみた。
どうなったかなあ、と2年ぶりに味を見てみると、
イモくささはすっかり抜けて、
梅の風味さわやかな、ほの甘い梅酒に変わっていた。

それを漉して瓶に移す。
ここからまた味が練られていく。
毎日それを味わっているわけではないのだけど、
そのようなものが台所にあることが、
ばたばたとした心を
不思議と支えてくれるのだ。

日時: 2008年07月25日 09:55 | パーマリンク | コメント (1)

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