料理研究家 濱田美里

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2014年1月『温故知新』

2015.02.14 │ いままでのメニュー

テーマ『温故知新』
・だしのひき方
・お赤飯
・手作りごま豆腐
・やさいの肉巻き
・緑のだし浸し
・きらずまめし

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1月の料理教室のテーマは、『温故知新』でした。
作ったものは、お赤飯、ごま豆腐、緑のだし浸し、野菜の肉巻き(フライと照り焼き)、お吸い物、きらすまめし。
昆布とカツオ節を使っただしのひき方も復習しました。

お赤飯って、昔はお祝いごとがあると必ず作られたものだと思うのですが、
今はケーキの方がよほど身近なのではと思います。
でも、みなさんと一緒に何度もお赤飯を蒸かしてみて、
手づくりのお赤飯ってやっぱりおいしいなあ、と改めて感じました。
赤という色は、邪気払いになると考えられて、1日15日には食べられて来た赤飯です。
おうちで再現しやすいように、教室でやった蒸し器で蒸すやり方だけでなく、
炊飯器で炊く方法、圧力鍋で作る方法、の3つのレシピをお渡ししました。
どれも、私がそれぞれの器具で一番おいしいと思っている配合、分量、作り方です。
ぜひ一度でも作ってみて、自分のものにしてくださいね。

手づくりごま豆腐も、皆さん、あまりに簡単で驚かれた料理でした。
すごくおいしいし!美容にもいいし!これも作ってねー。

緑のだし浸しは、おひたしなのですが、
今回はブロッコリーと春菊、さやいんげんとほうれん草を一緒に浸しました。
言ってみれば和風のミックスサラダです。
香り高くて、だしの味が野菜の持ち味をいかしてくれて、大好きな料理です。
おひたしって、なぜかほうれん草ばかりになってしまっていますが、
他のお野菜でもおいしいのでぜひやってみてください。
こんなノンオイルの洗練された味のサラダは、世界でも珍しいと思っています。

肉巻きでまいたお野菜は大根とレンコン。
大根ってなかなか巻かない野菜だと思いますが、とてもヘルシーに肉を食べられるし、食感もおもしろいです。
照り焼きとフライ、どっちもおいしいし、どっちも違う魅力があるので、
結局両方やってしまいました!

ひいただしでつくったお吸い物には、ネギと椎茸、ゆずの皮をいれました。
ネギと椎茸は、普段の冷蔵庫にある食材だと思いますが、
切り方や扱いを変えるだけでおもてなしの吸い物に使えます。
料理はお金、知恵、時間、手間のどれかを使えばおいしくなります。
特別高価な食材でなくても、ちょっとした手間や、創意工夫を加えるだけで、
おもてなしの気持ちを表現できる。
その方法が、和食の中にたくさんあるのがすばらしいなあと思います。
最後にお教えした「きらすまめし」もそのひとつ。
大分県の郷土料理ですが、そもそも残り物だったであろうおからや、刺身の切れ端を使って作ります。
それらをつなぐかぼすの香り高さが強烈で、
なんて斬新!この組み合わせはすごい!と、
初めて食べた時、私は感嘆しました。

古くから伝わって来たものの中に新しさがある。
そのおもしろさを、ちょっとでも皆さんと共有できたかなあと思っています。

(投稿:美里)


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