料理研究家 濱田美里

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昆布

2019.10.11 │ ブログ

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来週から和食のレッスンが始まるので、昆布を2キロ取りに行ってきました。
(ずっと前に書きましたが、私は昆布を8キロ箱で買って、昆布やさんの倉庫に寝かせてもらっています)

 佃真の小濱社長のお話によると、今年も昆布は大不漁だったらしく、特に白口浜は全くとれなくて、ここ3年にわたり、減る一方とのこと。
温暖化の影響か、海の問題はいたるところで耳にしますね。
(「親潮が特にあかん」とのこと) 

私がキープしていただいているのは、白口浜尾札部の一等真昆布(平成24年産)なのですが、もう同じ浜の一等は、3年前が2本だけ、ここ2年はゼロ、天然物は全然揚がっていないとのことでした。
(「ここ、3年海が特におかしい」という言葉、他の漁業関係者からも聞きました。)

最盛期は北海道で年間3万トン以上とれていた昆布が、今年は1万トン少しだったとか。
それによって、昆布の値段は大変な高騰と聞きました。

日本料理の根っこを支える「だし」が、どんどん危うくなっていきますね。
家庭料理で昆布を使うのも、この先難しくなってくるのでしょうか。 

それでも、来週のレッスンでは、ぜひ最高の昆布のお味を経験していただきたいなと思っています。
もしかすると10年後には味わえない味なのかもしれない。
でも味の経験はからだや心に残るし、使えるうちはご家庭でもその味を下の世代に伝えていただきたいな。
そんな風に思っています。


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