料理研究家 濱田美里

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43歳

2020.02.12 │ ブログ

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おとといの誕生日にお花をいただきました。
どうもありがとう!
43歳になりました^_^

5年くらい前に、雑誌のお仕事で、ヘアメイクアップアーティストの尾花ケイコさんと対談させていただいた時、

「40代っていうのは本当におもしろいのよ。
手の入れ方次第でどうにでもなる。
メイクのやりがいがあるし、努力が報われる年代。」

とおっしゃっていて、当時の私には、その意味がよくはわかっていなかったのですが、年々、
「わかるわかる!手の入れがいがある!(泣)」
という感じに加齢して参りました?

あの日、尾花さんは前のお仕事があってギリギリに入られたので、
私の撮影用のメイクは他の若い方が担当だったのですが、
対談の後に、尾花さんがちょっと手直しをしてくださったんです。

もともとのメイクもプロの方がしてくださっていたので、
もちろん私なんかが自分でやるより100倍きれいだったのですが、
尾花さんが手を加えられた時の驚きは忘れることができません。

余計なものをさっと引いて、本当にちょこっと手を加えられただけなのに、
ものすごくみちがえて、洗練ってこういうことか!と驚嘆しました。

料理でいえば、アクをきちんとひいて、適切なスパイスとか調味料を、最低限、食材の味が生きるように入れる、という感じ。
(尾花さんのメイクは、プロの日本料理のようでした。)

おとといの誕生日に今年1年のことをぼんやり思った時、なぜかあの日のことを思い出しました。
きっと尾花さんがおっしゃっていた「40代」というのが、実感を伴って自分の中に入ってきたからでしょう。

料理研究家の仕事を20年近く続けてきて、40代になってよかったと思うことは、
家庭料理の力の入れ方ではなく、抜き方がわかってきたことかもしれないなあと。

力を抜くためには、基本とかエッセンスをしっかり押さえておく必要がある。
「手抜き料理を作る」のではなく、力を抜いて料理を作ることができる人になるー
そういうレッスンをしていきたいなあ、と。

しかし、仕事の力の抜き方はまだまだ難しいです。
働き過ぎはやめて、今年はもうちょっとスマートに仕事できるようになりたいわあ><と思う43歳でした。


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