料理研究家 濱田美里

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シェフが夢に出てこられた話

2021.04.08 │ ブログ


先日、ぼたもちレッスンのご感想メールをいただきました。
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久しぶりの美里先生のレッスン、楽しかったです。
zoomでのレッスンも、大変かと思っていましたが、やってみるとそれほどでもないですね。
手作りぼたもちがあんなに美味しく、簡単にできて感激です。 
このくらいの主婦歴になりますと、本を見ながら大概のものは一応に作れますが、やはり作れるのと、満足いくものを作るのとは話が違いますよね。
先生には、そのような感覚で掴むような部分を教えていただけるのかな、と思います。
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ありがとうございます。
「感覚で掴むような部分」をオンラインでも感じていただけるよう少人数にしていますので、
少しでも伝わっていれば本当にうれしいです😊

(話が長くなりますが!)
実は今朝、若い頃本当にお世話になったホテルのシェフが夢に出てこられて。

なぜか母と私がみたこともないリゾートホテルに泊まりに行っていて、
そこにパッと出てこられ、お料理をご手配くださった後に、
「今日で引退なんです、今日は私の誕生日なんです。」
と満面の笑みでおっしゃって。

私は、びっくりして、お別れの言葉を探しながら、
ああこういう時に花束を用意していなくて、なんて気が利かないんだろう私、
と夢の中で反省していて(笑)、その後パッと目が覚めてから、
「ああ、明日が命日だった」
と気がつきました。

私が大学在学中に、アホみたいに料理ライブを始めて(その初回に来ていただいた)、
そのまま料理を職業にしてしまって、
当たり前ながら全く芽の出ない、食べられない時期に、
いつも応援くださり、たくさんのことを教えてくださった方。

常に謙虚で、相手によって態度を変えず、
亡くなる直前まで人を喜ばせ、もてなし続けておられました。
告別式の連絡を受けるまで、私は病気のことなど全然知らなくて、
14年前のこんな春の日に急に逝ってしまわれた。

ちゃんとお礼も言えず、恩返しもできないままだったから、
(夢の中でもあたふたして、結局何もできなかったけど!)
お元気な頃のにこやかな笑顔で、小さなスーツケースを持って、
手を振って行かれるのを拝見できてよかった。
(「今から海の向こうへ行って、1から勉強するんです。」っておっしゃってた😵)


生徒さんたちが受け取ってくださる「料理の感覚」「先生のレッスンでしか学べないもの」というのは、
決して私自身だけのものではなくて、
若い頃に、このような方たちから「譲り渡していただいたもの」だということを思い出しました。

40代は、いただいたものをちょっとずつでもバトンタッチしていきたい、
そんなことを改めて思った朝でした。

(と言いつつ、YouTubeは、撮影にも編集にも膨大な時間がかかりすぎてヘトヘトで、
ようやっと明日くらいに、リニューアル版第一弾がアップできそうです。
1週間に1本もアップできる気が全くしない!でも頑張る!)





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