料理研究家 濱田美里

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2015年8月『濱田美里の旅ごはん〜韓国篇〜』

2015.09.09 │ いままでのメニュー

『濱田美里の旅ごはん〜韓国篇〜』

韓国にもからだを養う知恵がたくさん。
わたしも旅をして地元の方の台所で教わったり、若い頃バイト先の韓国料理屋さんでおぼえたりしながら、
東京での生活にとりこんできました。
肉も野菜もバランスよくとれるレシピで、夏疲れをいたわってくださいね。
                   
・サムゲタン(丸鶏の薬膳スープ。温かいスープなので意外ですが、実は韓国では夏バテ対策に食べられるスープです。滋養たっぷりのこのスープ、教室では丸鶏で作りますが、おうちで簡単に作れる方法もお伝えしますね。冷凍しておくと、疲れたときに体中に染み渡ります)
・なすのカジチム(韓国風肉詰め。なすがおいしくなる季節にぜひ作りたい1品。)
・ピビン冷麺(ピリ辛の冷麺です。暑い夏に、かき混ぜて食べましょう。)
・野菜のジョン(お焼き。群馬のお焼きとどう違うでしょう?)
・水キムチ(繊細な水キムチは汁まで飲み干したいほどのおいしさ。からいキムチが苦手な人にもぜひ!)

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今年の夏も暑かったですね。

韓国では、日本で土用にウナギを食べるように、
夏に『サムゲタン』(丸鶏の薬膳スープ)を食べて
滋養をつけるのだそうです。
からだを潤し、余分な冷えをとり(夏場は意外とからだが冷えています)、精をつける。
実際飲んでみると、からだの隅々まであったかくなって、じんわりと元気が出てくることがわかります。
私はこれを日本の分厚い土鍋で作ります。
そうすると、お肉がしっとりほろほろに柔らかくなり、スープもしみじみとおいしいものになるからです。
お教室では1,2kgの丸鶏(韓国のサムゲタンに使うひな鳥より大きい)を使いましたが、
おうちでは、もっと簡単に作る方法もあるのでご紹介しました。
「サムゲタンが家で作れるなんて本当にうれしい!」
というご感想をたくさんいただきました^^

カジチムはあまり日本では聞いたことが無いお料理かもしれません。
私が若い頃、アルバイトをしていた韓国料理のお店で出されていたもので、
初めて食べたとき、おいしくてビックリしました。
少し手間がかかるのですが、冷蔵庫にこれがあるだけでうれしい。
なすを一人1本くらいぺろりと食べられてしまいます。

ピビン冷麺は、ピリ辛の和え麺です。
これもバイト先でよく作ったなあ。
韓国の冷麺はそば粉が入っていてヘルシーだし、
あっという間にゆであがるので大好きですが、
日本のそうめんで作ってもおいしいですよ。

野菜のジョンは、韓国には実にいろんな種類のものがあります。
今回は、ズッキーニのジョン、レンコンのジョン、人参のジョンをご紹介しました。
それぞれ違う手法で作るお焼きですが、どれも野菜そのもののおいしさを味わえるものだと思います。

最後に水キムチ。
これも大好きでよく作ります。
発酵した水キムチの汁は酸味があって、ごくごく飲むと元気になります。
植物性の乳酸菌はアジア人の腸に合うんでしょうね。肌にもきっといいと思います。
この余った汁で冷麺を作るのもまたおいしい。
ぜひ色々な野菜で試してみてください。

(投稿:美里)


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