お盆休み
2017.08.18 │ ブログ
先週、東京でのレッスンを終えて、そのまま広島に飛びました。
生まれ故郷の島に帰ると、産土神の厳島神社にご挨拶に行って、お寺に行ってお墓参りをして、夜は盆踊りに行くのがお決まりのコース。
あと今回は海に行って、沖合までひと泳ぎ。ふるさとの水に浸かると、すごく元気になりました。
私が小学生時代を過ごした家は、神社とお寺の真ん中にあったので、
お参りをするために神社からお寺への小道を通ると、
いつも懐かしさで泣きそうになってしまいます。
もう戻ることの出来ない、のどかな、いとおしい日々。
今も私の作る料理の根底には、あの少女時代があります。
あの海や土に育ててもらったなあと思うのです。
と同時に、今回東京で4ヶ月ぶりにレッスンをしてみて、
東京が私にとって第二の故郷になったのだとも感じました。
朝早い築地の場内を小走りで見て回り、全国から届いた魚の中からよさそうなものを調達したり、
勝手知ったるマキさんと恵比寿の花屋さんでお花を買ったりしながら、
皆さんにお会いすることが楽しみでなりませんでした。
教室では、大魚を「ちょっとおろしてみようか!」と言えば、
意気揚々と挑戦する女子(男子も!)たち。
私がいうのもおこがましいけれど、そこには料理を楽しめるだけ「育った」みんながいました。
ああ、東京という土地で、かけがえのない仕事をさせてもらってきたんだなあ。
そのことがありがたくてたまりません。
そんな20年ずつを振り返りながら、神戸に戻ってきました。
この新しい土地で、また一歩、足を踏み出そう。
そう思えるだけ、2つの土地から、たくさんの力をもらったお盆でした。