料理研究家 濱田美里

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ヘルシンキ備忘録1

2018.03.21 │ ブログ



21日早朝。現在のヘルシンキの気温はマイナス12度。
時差で早く目が覚めすぎて、やることがないので、
スーパーで買ったミックスナッツ(湿気ていておいしくない)をオーブンで炒っています。
要するにヒマ。

昨日は、そんなわけで元気になったので、9時くらいに意を決して、雪の舞う中でかけることに。
世界のどの町にいようとも、私のやることときたら全く変わり映えせず、
まずは海の方へ歩いて行って、市場を見る。
すると、な、なんと、海が凍っています!!
そして、寒すぎてほとんどテントが出ていない!(夏になると沢山テントが並ぶのだそう)
完全に来る時期を間違えています。

でも唯一出ていたテントで魚を見る。サーモンに鱈、鰊など、スウェーデンの市場と大した違いは無し。
おじちゃんに日本語で「写真撮ってもいい?」と尋ねたら「オッケー!」そして、出るときには「アリガトウ!」と言われた。

1時間も歩いたら凍死しそうなのでそのたびにカフェに入るか、お店に入って買い物するか、アパートに戻るかして過ごす。
大聖堂の前のかなり素敵な雰囲気のカフェでも、コーヒー一杯500円もしない。ストックホルムより2割くらい物価が安い印象。
街並みが少し東っぽいねーと思ったけれど、パンも同じで、スウェーデンよりも黒パンの比率が多く、ピロシキとかもある。東っぽい。
そんなわけで一番初めに覚えたフィンランド語は、原料のライ麦(ruis)とオート麦(ohra)。
スーパーでも焼き立てが売られているところがあって、あれもこれも試したいけれど、ハート型の黒パンと、雑穀の入ったローフだけ買ってみた。
駅地下を歩いていて、私が勝手に「スウェーデンのメゾンカイザー」と呼んでいる「gateau」がフィンランドにもあるのを発見!
ここでもオート麦100%の平たいパンと、フィンランドならではのパイ(ライ麦の生地でおかゆみたいなのを包んで焼いてあるもの。「カルヤランピーラッカ」)、シナモンロール(スウェーデンとは巻き方が違う)など買う。
ケーキはスウェーデンよりバリエーションが多く、プリンセスケーキやセムラは見当たらない。

女性の顔も、少しオリエンタルさが増している感じ。とてもきれい。

一度行きたかった、岩盤をそのままいかして設計された教会でしばし休憩。
光の入り方が自然で、とても気持ちのいいところ。
ここで生の演奏を聞きたいなあ。

夜はアパートメントで、ワインとチーズと白いソーセージと黒パンと玉ねぎのピクルスとしょっぱい生ハムと茹でただけのトマトラビオリ。
(ここのアパートは包丁はあるがまな板は無く、調味料も油も全くないので、茹でる焼くの、最低限の調理のみ。でも、チーズ削りはある!)
チーズは2種類買ったけど6か月熟成したやつがすごくおいしい。そして日本と比べると驚くほど安い。


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