料理研究家 濱田美里

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ストックホルム備忘録1

2018.03.24 │ ブログ

24日ストックホルム朝7時前。
現在の外気温は0度。

12月に来た時よりも随分日が長くなり、もうすっかり夜が明けているし(前回は8時過ぎまで明るくならなかった)、
夕方も18時頃までしっかり明るい(前回は15時には真っ暗だった!)。
つまり、寒さは少し残るものの、日本よりもすでに明るい時間が長い。
白夜に向けてどんどん日が伸びていくのだと思うけど、1年間の日照時間の変化が激しすぎる!

昨日はこちらのアパートメントの食材補充。
近くのコープへ行って、野菜や卵、乳製品などたくさん買ってきた。
買った野菜は玉ねぎ2種、リーキ、ニンジン、カリフラワー、ニンニク、マッシュルーム、ルッコラ、ぶどう。
あとはシル(にしん)の瓶詰め(基本は酢漬けなのだけどいろんな味がある)を2種。
デザインがかわいいコープのハーブティも買った。

冷蔵庫にあったシルの酢漬けが、あと2切れくらいになっていたので、
残ったマリネ液に、日本から持ってきた太めの切り干し大根を漬けた。
こちらのマリネ液はかなり甘めなので、ホワイトビネガーをちょっと足して。
日本だったらここに赤玉ねぎを入れるのが私の定番なのだけど、
すでに玉ねぎやスパイスが入ってるので省略。
これで箸休めのハリハリ漬けができる。

夕方、トラベルカードをチャージして、電車に15分ほど乗り、ヒョートリエットに行く。
トラベルカードは、日本のsuicaみたいなICカードで、ストックホルムの電車バスなど何でも乗れる。
24時間、72時間、7日間があり、期間が長いほど割安になる。(ちなみに7日間で325Kr=約4,150円)
普通に乗ると、たとえ1駅でも40kr(約500円)前後するので、しょっちゅう乗るなら断然お得。

ストックホルムの中心地に行くと、「都会~!」っていう感じ。
ヘルシンキを経由して来たからなおさら。
王国の荘厳さを備えながら、本当にモダンで大人っぽい街。
センスのいいお店がたくさんある。少し温かくなってきたからか、人々の表情も明るく見える。

そして、そこに来ても私がまっすぐ向かうのは、大大好きなヒョートリエット市場。
この市場は、地下にあって、肉の専門店だけでもたくさん。
魚の店、チーズの店、紅茶の店、サラミの店、パンの店…と、それぞれ質が高くバラエティに富む品ぞろえなので、
ずっといても飽きない。
エスカレーターを降りてすぐのところにあるナッツ屋さんは、世界各地から来たドライフルーツ、ナッツ、豆、雑穀、粉などそろっていて、
どの店員さんに聞いても、それぞれの商品の産地を明確に答えられる。
前回も買って食べたけど、品質がすごくよく、値段もリーズナブル。
今回はクルミとドライフルーツ(バーベリー、クランベリー、いちじく)、白いんげん豆を買う。
肉屋さんには、牛豚鶏に加え、羊やウサギ、鹿、となかいまである。
久しぶりに牛肉のステーキが食べたくて、お店の太ったおじさんに包んでもらう。
「フライパンで両面1分ずつ焼き色付けたら、175度のオーブンに入れること。」と言われ、
「はいっ!」と受け取った。

道路の脇にたまった雪は溶け始め、地面は氷ではなく、水になっている。
ふかふかの帽子をかぶった人も減り、冬場に窓辺を彩っていたクリスマスのロウソクも今はなく、
道端の木にぶら下げられた小鳥のえさの数も増えている。
ストックホルムにも、そこまで春が来ているみたい。


スウェーデン味のハリハリ漬け


大好きなナッツ屋さん


羊のレバーまである!


ここのチーズもすごくおいしい。熟成の期間ごとに味見させてくれる。


魚屋さん


ハム屋さん。


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