料理研究家 濱田美里

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ストックホルム備忘録5

2018.03.28 │ ブログ

3月28日朝7時。現在の外気温はマイナス8℃。すでに快晴。

昨日は、こちらの方に教えていただいたチーズ屋さんに足をのばした。
「Wijnjas wholesale」というお店で、ストックホルムの中心地、クングスホルメンにある。
中に入ると、ヨーロッパ各国のチーズがたくさん!

1月にスイスに行ったときに食べたフォンデュやラクレットがすごくおいしくて、
しかもいくら食べてもまったく胃もたれをしないことに私は驚いた。
電車の窓から外を見ると、どこまでも牧草地が広がり、山の方にチーズ作りを見に行くと
沢山の牛がのろのろ歩いていた。
こんなフレッシュな乳で、しかもじっくり熟成させて作るのだから、
体にいい発酵食品になるに決まっている。
チーズに対する考え方がガラリと変わった。

その後日本に帰って、そんなチーズを買おうと思ったら、ものすごーく高価で(スイスの5倍はした)おじけづき、別にわざわざ日本で食べなくてもいいかなあ、納豆があるし(?)と、あきらめた。
なので、今日は思い切りチーズを買うぞ!と店をルンルンまわる。

店の奥で、ラクレットの器具をみつける。
オランダのBOSKAというブランドの物で、木と鉄のシンプルなデザイン。
スイスで見たものは大きすぎて、日本に持って帰るのも収納も大変そうと思って断念したけど、
これはいいんじゃない?コンパクトに折りたためて小さな辞書くらいの大きさだし、デザインも好みだし、値段も225sk(=2800円くらい)。(でもレジで打つときには300sk近くなっていた!尋ねてみると、25%の税金がかかるからだそう。ああ、そうだった、ここはスウェーデン。食品は8%くらいで済むのだけど、嗜好品関係になると途端に税金が高くなる。)
あとはラクレットチーズのでっかいやつを1.3キロと、フランスの小さな白カビチーズを1つを買った。

久しぶりのラクレットはおいしくて、この器具も使い勝手がよく(小さいキャンドル3つでチーズを温める)、大満足だったけど、実は日本人の私は、ストックホルムでもう一つ発酵食品を仕込んでおいた。
おととい大豆を煮ていた理由は、実は納豆を作るためだったのですー。

去年の春に、初めて目がモワモワし始めた私は、今年は花粉症予防のために1月から意識して毎日納豆をとっていた。結局花粉が本格的になる前に日本を出てしまったし、予防なのでどれくらい効果があったかはわからないけれど、
体調はすごくよかったので、腸内環境を整えるのには一役買ったんじゃないかと思う。
それでなんだか納豆を食べるのが癖になってしまって、こちらで作ってみようと思ったのだ。
おととい、やわらかく煮た大豆に日本から持ってきたスーパーの納豆1パックをまぶして、45℃くらいのオーブンに丸一日入れておいた。そして、恐る恐るふたを開けて見てみるとー、ぜんぶの豆が糸ひいてますよ!大成功!これでしばらくは納豆に困らないわ。
しかしわたし、北欧で何やってるんでしょうねえ^_^


チーズ屋さん


ラクレットチーズ


ゆで野菜やパンに溶けたチーズをかけては食べる


旧市街のガムラスタンが対岸に見える。とてもいい散歩コース


ストックホルムの市庁舎


海にはまだ薄く氷がはっている。


発酵前


納豆完成!


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