料理研究家 濱田美里

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ストックホルム備忘録9

2018.04.01 │ ブログ

4月1日朝7時。現在の外気温はマイナス1℃。今日はどんより曇り空。

昨日はnordiska museet(北方民族博物館)へ行った。
先週行ったユニバッケンのすぐ隣にある建物。
前回は地下鉄の終点(kungstradgarden王立公園駅)からトラムに乗ってその島まで行ったけど、昨日は温かかったので、トラムに乗らずに橋を渡って歩いて行った。

この博物館はすごくおもしろい!
重厚な古い建物の中に、山のような展示物。
4階から見ながら降りて行ったが、インテリアや椅子、テキスタイル、服飾、ジュエリー、食器、照明などなど、1600年くらいから現代にいたるまでの歴史がみっちり。
フランスやイギリスの影響を受けながら、その後このモダンスタイルに行きつくまでの流れが、くまなく味わえる。
建築やインテリアなどに興味がある人には超おすすめの場所。
椅子だけとっても、照明だけとっても、十分に楽しめて、見ごたえたっぷり。
たくさんの子どもたちが遊ぶ階下のプレイルームにいたるまで、質が高くその流れで統一されている。
(スウェーデンは、小さきもの、弱きものへの配慮が本当に温かく、手が抜かれていないと思う)

館内のカフェで食事やフィーカもできる。
カフェの部分だけ、壁の色が薄いピンクだったり、白いインダストリアルな椅子を使ったりしているので、古くてどっしりした建物の中にふんわり軽い風がふいている(光の入り方もきれい)。
ストックホルムのこういうバランス感覚が、本当に好きだ。
(私の勝手なイメージで例えるなら、駒場の民藝館が上野の博物館くらいの規模に広がりながら、
なぜかそこにアバンギャルドな品川の原美術館のカフェが入っているような感じ。)
またゆっくり来たい。

帰りは、ちょっと歩いて船に乗ってみることにした。
びっくりなことに、最初にチャージしたトラベルカードは、鉄道、トラム、バスだけではなく、船にも乗れる!
小さな島と島の間を、たくさん船が通っているのだ。
橋を渡って歩いても20分くらいで戻れるところを、10分船に乗って帰ってみる。
(今は無き「あきなだ」よりもちっちゃいフェリーで、仁方~見戸代間くらいの距離。
→わかる人にしかわからんローカルなたとえでスミマセン(^_-))

上のデッキに出て風をあびながら、ストックホルムの街を眺める。
この船は、遊覧船に乗るまでもなく、(トラベルカードさえあれば)フリーで乗れて、ストックホルムの別の顔を楽しめる、すごくいい穴場の観光コースかもしれない。
春から夏にかけてストックホルムに来る人には、とってもおすすめ。
(冬は寒すぎるからやめた方がいい)


王立公園駅の地下鉄


これも王立公園駅


対岸から見る博物館。まだ海にはうっすら氷が。


館内のカフェ


テキスタイル。
解説には「第2次世界大戦後に、明るさを求めた人々の心が、このような柄を発展させ、北欧のテキスタイル文化が花開いた」という意味合いのことが書かれていた。左下の縞は、ばあちゃんのお召しによく似ている。


このフェリー!


風が気持ちいい。


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