料理研究家 濱田美里

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ストックホルム備忘録8

2018.03.31 │ ブログ

3月31日朝8時。現在の外気温はマイナス0,5℃。

明日がイースターの本番なので、街じゅう卵とウサギだらけになってきた。
この卵の中にお菓子を詰めて、家のどこかに隠し、それを子供たちが探し回るのが、こちら流とのこと。お菓子屋さんでは、100g150円くらいで、いろんな種類のおかし(キャンディ、チョコ、マシュマロなど)が買える。

昨日に引き続き、fika(フィーカ)のおやつについて。
2月のお教室でも取り上げたように、シナモンロール(Kanelbulleカネルブッレ)は、どこでも見かける。
kanelがシナモン、bulleが小さくて丸いものという意味だそう。
その他にもkardamomma bulle(カルダモンロール)というのがあって、
こちらはよりスパイシー。ピリピリ胡椒の味もする。
昨日買ったものはsasongen bulleと書いてあって、どういう意味かと調べたら、
季節の(sasongen)パンだった。
中にはカスタードクリームが入っていて、上にチョコ味のクラムが乗っている。
どの部分が季節なのかはさっぱりわからないけど(笑)、おいしかった!

ちなみに、このシナモンロールの巻き方は、ストックホルム巻きというらしい。
この巻き方の他に、スーパーではただくるくる丸めた形も売られている。
ストックホルム巻きの方は、形はゴージャスだけど、要するに生地の部分が細くてカリカリになるから、ちょっとプレッツェルのような食感になる。
配合も日本で想像するよりかなりリーンで、甘さも控えめ。
一方、フィンランドのシナモンロールは下の写真のような形だった。
(丸めてから交互に斜めに切っていき、断面の広い方を上にして、焼いてある)
生地の面が広いから、スウェーデンよりも生地の食感を味わえて、配合も少しだけリッチ(でもフワフワという感じではない。卵はあまり入っていないと思う)。
同じ系列のパン屋さんでもスウェーデンとフィンランドとでは味も形も違っていて、面白いなと思った。


シナモンロールと季節のパン


ストックホルム巻き


こちらがフィンランドバージョン


これもフィンランド


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