料理研究家 濱田美里

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干す魅力

2025.11.23 │ ブログ

肌寒くなって、お野菜や乾豆が少し煮崩れたような、ほかほかとしたミネストローネを食べたくなって。

夏のようにフレッシュなトマトの酸味は必要としていないけど、
少し入れた生ハムの切れ端の肉っぽさを中和したり、
味の広がりが欲しくて、
その辺で干しておいたセミドライのプチトマトを入れてみた。

若い爽やかさはまるでない。
その代わりに深いコクとうまみ、甘み。

スープに酸味の影響を加えたくないとき、
でもトマトのエッセンスが欲しいとき、
(生でもフルドライでもなく)セミドライのプチトマトがとてもいい仕事をする。

冬ならカビる心配が夏より少ないので、
その辺に干しておけばすぐにできる。
同じ野菜なのに、性格をこんなに変えて、
料理するたびに心底おどろく。

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