料理研究家 濱田美里

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丹波篠山へ行ってきました④〜黒豆パンとひかみ葱にチーズを〜

2023.03.16 │ ブログ

そんなわけで丹波チーズ工房にて、あれこれ迷った挙句、
「モッツァレラ」「スノーホワイト」「丹波チーズ6点セット」を購入して帰ってきました

さて、どんなふうにいただこうかな、と
いろいろ試してみたのですが、
丹波つながりの2つの食べものと合わせたお話をしますね。

まず一つ目は「小西のパン」の黒豆パン。

こちらも篠山出身の生徒さんに教えていただいた老舗のパン屋さんで、
なんと黒豆パンのみの専門店!

いただくのが翌日の朝になったので、そのままよりちょっとトーストした方が美味しいなあ、と
グリルでさっと炙っていただきました。
そこに6点セットのチーズを次々合わせてみたのです。

私の予想では、この黒豆パンはとっても日本らしい、柔らかなバターロール生地なので、
フロマージュブランみたいな、マイルドなチーズが合うのではないかなと思い、
最初に合わせてみたのですが、これがこれが、全く合わん!!!激しく喧嘩!!

黒豆パンさんもフロマージュブランさんも、柔らかな顔して、意外と頑固者(><)ということが
わかりました。

それで、一番ピッタリだったのは「蔵熟成ゴーダ」。その次が「丹波ブルー」かな。
特にゴーダはものすごく良く合う!面白いものですね。

なるほど、こちらの白いフレッシュチーズは、とてもマイルドで上品だけども、本格的な芯の強さ(酸味)があるから、
同じく和の歴史あるパン(味にきついところは全くないけど、やはり1本芯がある)とはぶつかっちゃうんですねー。
いわゆるフランスのバゲットやカンパーニュのような西洋のハードパンの方が合わせやすいのかも!
と思いました。

次に合わせたのが「ひかみ葱」。

①で書いたやまゆさんの、前菜の中に入っていた「ひかみ葱のぬた」がとても味わい深く、

火を入れた時にこういう感じの味がでる地ネギがあるんだなあ、おいしいなあと、
帰りの道の駅で1袋買っていました。

これをトントンと切って、ごく薄味の鶏がらスープを少し入れた鍋で、蒸し煮のようにしてみたのですが、
これがめちゃくちゃ美味。とろけそう。

(しかもこのネギ、あっという間に煮えます。関東の太ネギとは火の入り方が全く違うし、西日本のわけぎタイプのネギともまた違う。
そして甘みの繊細さが関西の野菜ならではで、とても独特。)

このとろりネギがですねえ、丹波ブルーにぴ〜〜ったりでした!同じ土地で生まれた食べものの好相性で、
白ワインの進むこと進むこと。

ひかみ葱とこのチーズを同時に手に入れる、という稀有なことができた方にはぜひぜひ試してみていただきたいです
(黒豆パン×蔵熟成ゴーダも!)

というわけで、この度の丹波篠山レポートはおしまい。
長々とお読みくださってありがとうございました😊


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