料理研究家 濱田美里

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牧場へ

2023.08.27 │ ブログ

神戸市北区にある弓削ファームへ行ってきました!

東京にいる頃にお名前を伺ったことがあったのですが、
神戸に来てから足を伸ばすのは初めてでワクワク。

トンネルを越えて普通のおうちが並んでいたかと思うと、
突然どーんと大きな牧場が登場!
中に入ると木が生い茂っていて、一気に空気が清々しく変わります。

こちらに建てられたロッジ風の「チーズハウスヤルゴイ」で、
弓削ファームのチーズを使ったランチやスイーツをいただきましたが、
ミルクやチーズがとてもパワフル!
添えらえたハーブや野菜も元気いっぱいでとても美味しい。
その秘密を弓削さんご夫婦に伺いました。

なんとなんと、この牧場の牛さんたちは、小学生くらいのうちは牛舎の中で、
中学生くらいになると自分で裏山に行って、自由に動き回っているのだそう!

(その様子も見せていただきましたが、牛さんたちがのんびり六甲の山を登っていた!!!ストレスがたまらなそう!!!)

さらに驚いたことに、こちらでは、

「牛の排泄物からバイオガスを発生させ、エネルギーを自給する」
(それによって、においの問題も改善され、そこから生まれた液肥でお米や野菜が育ち、電力もまかなえるそう!)

という壮大な取り組みをもう10年以上もなさっているそうなんです。
牛糞から電気が生まれるとは!!

その研究にあたって(何度も失敗をされたことから)ご主人が

「人というのは、ついつい書かれたことや頭で考えたことの方を、こういうもんだって、信じてしまうものなんですな。
でも現実では違うことが起こる。おかしいなと思ってまた最初に戻る、そんなんの繰り返しでしたな。」

とおっしゃっていたのが印象的で、

その「現実をよく見る」ことと「理論」を組み合わせて、実践し続けてこられた結果、
世界でもここにしかない、バイオガス装置の開発が実現したのだそう。

今後、こういった動物の排泄物や漁業の廃棄物などからエネルギーが生まれ、
肥料として近隣の畑も豊かになる、というすてきな循環が広がっていけば、
本当に素晴らしいなと思いました。
(私もハーブの苗やこの液肥を買って帰りました〜)

ファームには、一貫してキリッと澄んだ空気が流れ、
ひっきりなしにたくさんのお客さんが訪れ、とっても賑わっていて、

酪農をされつつ、新たな世界観を生み出し、
みんなが行きたくなるような、気持ちの良い空間を維持されているというのは、
簡単なことではないなあ、すごいなあ、と心から感服しました。

ほんの30分ちょっとの運転で、神戸市内にこんな気持ちのいい牧場があったなんて!
またぜひ訪れたいなと思っています🐄

キッチンステップ

2023.08.26 │ ブログ

私がプロデュースしたお子様用料理踏み台
「こどもキッチンステップ」
@ancienne_onlinestore につきまして

「何歳から使えますか?いつ頃買うか迷っています。」

というご質問をいただきました。

お子様の様子にもよりますが、2歳くらいから徐々にお使いいただくとよろしいかと思います。

以前にご購入いただいた方が最近ご連絡をくださったのですが、

「0歳で買って、早いかなと思っていたのですが、娘も1歳になり、
まずは“自分の椅子”として、毎日気に入って座っています。
ヒノキの香りも良いので、なでるように触っているのを見ると、
親としてもいいものを与えられてうれしく思っています。」

とのこと。本当にありがとうございます。
私もうれしいです

踏み台と申しましても、このステップは小さなお子様が座っていただく場合にもちょうど良いサイズにしております。

ですので、上記の方のように、すべらない椅子としても安心してお使いください。
(100kgまで耐えられる強度にしてあります。)

幼少期というのは、感覚を使ってたくさんのことを覚えたり身につけたりしていく時期です。

家の中で一番自然に近い場所であるキッチンで、ぜひ少しでもお料理をしてみてください。
大体小学校1年生でご自身のお米が炊けるようにしておくと、
特に働く親御さんはとっても気持ちが楽になりますよ。

また、今やっている作業が次のどの作業につながり、最終的にこういう料理になる、
という経験の積み重ねは、これから大切とされているプログラミング思考にもつながっていくことと考えています。

そのような経験を、幼少期のうちにぜひ楽しみながら重ねてみてくださいね。

最初のご質問に戻ると、このキッチンステップは長い期間お使いいただけるように、
身長に合わせて乗る場所を4面変えられるようになっていますから、
1〜2歳くらいの早い時期からご購入いただくのがよろしいかなと思います。
(まずはキッズチェアとして。キッチンスツールとしての場合は必ず大人と一緒に使ってくださいね。)

少々お値段は張りますが、国産ヒノキを使ったしっかりとした作りのものですので、
自信を持っておすすめいたします。

photo
@kakel_mukume

阿波晩茶

2023.08.25 │ ブログ

少し前に徳島の祖谷方面へ行ったときのこと。
あのあたりもお茶の産地と知り、帰りに幾つかのお茶を買ってきました。

その中の1つが阿波晩茶。

お店でパッケージを見たとき、
「これ、昔、徳島出身の編集者さんが帰省のお土産に買ってきてくださったものだ!」
と懐かしく思い出して。

このお茶はとっても個性的な香りがあるのですが、
その独特な風味は、なんと「乳酸菌発酵」によるものなんですね。

葉っぱを茹でた後に桶に漬け込んで(!)微生物の力で発酵させてから干すのだそう。

このような製法は、日本茶では極めて珍しいと思います。
ちょっとクセになるような忘れられない味。

私は今回初めて祖谷の風景を見たときに、ラオスの山奥の風景にすごく似ていると思ったのだけど、

このお茶の味も、ミャンマーやラオスの山の方で飲んだものとそっくり!と思いました。

(実際にこういう製法で作られているのか、私の味の記憶が捏造されている?かは不明ですが、
ベトナムのお茶ともちょっと似ていると思う。)

そんなわけで、
熱いお茶として淹れていたこの阿波晩茶なのですが、
ここにきて、冷製にしたらまた美味しいものだなあ、ということを発見しました。

去年の秋に買ったこの平たいケトル
(←結局一度しか山に持って上がられることなく、しまい込まれていた可哀想なやかん)に、
お茶をこすための網が内蔵されていたことを思い出し、

最近はこのケトルの網に茶葉を入れて、煮出しては冷蔵庫に常備して、
冷製阿波番茶を楽しんでいます。

近年、夏になるとお茶は水出しばっかりしていましたが、
昔おばあちゃんがやっていたみたいに(麦茶とかハトムギ茶とかおっきいやかんで!)
お茶を煮出して冷やすっていうのも、いいものだなあと改めて感じています。

梅が雨に濡れたら?

2023.08.21 │ ブログ

梅レッスンの生徒様より、

「先生昨日からうめを干してたのですが、今日外出してて梅が雨で濡れてしまいました😭どうしたらいいですか?」

というメールが届きました。

少し季節はずれではあるけれど、来年役立つ方もいらっしゃるかなと思い、
動画にまとめました。

雨にぬれてどうしよう!!!???という場合、参考になさってくださいませー️。

________
[饗 #64]梅仕事Q&A②
https://youtu.be/2fIol-6wZDU

淡路島でお泊まり〜所有からシェアへ〜

2023.08.20 │ ブログ

淡路島の別荘で一泊してきました!
と言っても、もちろん私の別荘ではないんですよ。
今流行りのシェア別荘をお借りしてみました。

これがねえ、もう本当に素晴らしかった!!
ここで休むために、頑張って働こう!と思うくらい。

4年ほど前にスウェーデンに縁があって何度か長期滞在していた時、
あの国の方たちの

「休み方(1日のうちのフィーカの取り方や、1週間、1年のうちの息の抜き方、バカンスの取り方など)」

にものすごーく感銘を受けて、少しでも近づきたいと、ちょっとずつ働き方を変えてきたのですが、

その流れで、いつか生まれ故郷の島に私も北欧のようなサマーハウスを作りたいと思っていたんです。

でも、今世の中は、どんどんシェアの方向に進んでいて、
別に自分で作らなくても、こんなふうにたくさん1泊から借りられる別荘や
グランピングの素敵な建物が日本のあちこちにできてきましたね。
(私の育った島にもモダンなグランピング施設ができていた!
@setouchi_hamaya.glamping )

ものをたくさん所有するよりも、心豊かな時間を過ごすことにお金を使いたい、
私も年々そういう思いが強くなってきました。
なので、こんなふうにその機会をシェアしてくださるサービスが増えていること、
本当にうれしい限り。

この別荘は、開放的なキッチン、リビング、ベッドルームがあって、6人まで泊まれるので、
いつか弟たちとも来たいし、東京の友だちも連れてきてあげたいなあ、と思いました。(楽しい時間もシェアしたい!)

窓を開けると海が見えて、その景色が最高のごちそう。

私は近くのスーパーで神戸では手に入らないようなお魚やとれたてのお野菜を買ってきて、
パエリヤなど作りましたが、面倒な人には、出張シェフのサービスまであるそう。

朝の光の中でヨガするのもめちゃくちゃ気持ちよかったなあ。
(毎日やっているけど、うちの狭いリビングでやるのとは気分が段違い!笑)

神戸から40分で行けるので、また季節を変えて訪れたいです。
予約ができなくなっちゃうから本当は秘密にしておきたいくらい、
好みのシェアハウスでしたー
とてもとてもおすすめです!!
@seagull_awaji

今年の梅干しもそろそろおしまい

2023.08.18 │ ブログ

先日の台風、大丈夫でしたか?

神戸はおかげさまであまりひどくはなく、
ようやく明日あたりからまた晴れ間が出てきそうなので、
私は今年最後の瓶の梅を干し始めようかなと思っています。

全国の生徒さんたちからも、ポツポツと出来上がりのメールが届いています。(みなさん、ぜひ送ってね!)

今年は地域によってお天気が全く違ったので、
早々に干し終えた生徒さんもいらっしゃれば、今日、

「ようやくお天気が安定したときに家に居れるので、今朝、梅を干すことができました!」

と送ってくださった生徒さんも。

その中で、ご質問がありました。

「Q.少しだけ皮が破れてしまった梅がありました
一緒に干しているのですが、、干し終わったらこちらはすぐに食べた方がよいでしょうか?」

とのこと。
これはですね、一緒につけてしまって大丈夫です。
破れ梅、壊れ梅というのは、一番気をつかわなくてはならないのは塩漬けの段階で、
どうしてもそこからかびやすくなってしまうんですね。

でも、ここまで無事だったものは、しっかり干せば、他の梅と全く同じように考えて大丈夫です。
もちろん、お味見用にパクリとつまんでも構いませんよ😉

2枚目のお写真は、今年3年目の生徒さんから。

「今年も無事干し終わって嬉しいです。
思わず三年分を並べて写真を撮ってしまいました。
三年経つとより美味しいということで、少しずつ食べて、三年経つのを持ってます」とのこと。

こうして3年分ならぶと、私までじわ〜んと感慨深い気持ちになります。

他の生徒さんからも
「梅干し作業今年もできて幸せを感じています!
3年目ですが、梅干しの作業がないと夏を迎えられない気持ちさえします。」
とのメッセージが。

コロナ禍下の3年間、本当にいろんな思いがあったけれど、
こうしてキッチンとキッチンで繋がって、梅仕事や味噌仕事をお伝えできたことは、
私にとって一番と言っていいくらいうれしいことでした。

もうすっかり皆さんの生活に根付いたと思いますし、
(考えてみると、私自身も20代の頃に師匠の家に通って、梅仕事などなどを教わり、
そろそろ自分一人で取り組めるかな〜と思ったのが3年経った頃だったような気がします!)

年間の漬け仕事を通して、全く別の場所に住んでいる生徒さん達の
環境や状況に応じたアドバイスをその都度するというのは、
料理研究家にとってもなかなかできる機会のないことなので、
学ぶことが本当に多かったです。

ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました。
あとは時がおいしくしてくれるので、のんびり待ってくださいね😊

お盆休み

2023.08.16 │ ブログ

今年のお盆も広島に帰ってきました。
今回は初めて一人で乗るSUPに挑戦したのですが、
これ、かなり好きだわあ。

静かな瀬戸内海の沖合から島を眺める気持ちよさよ!
運動がまるで出来ない中年女性(←私)でも相当楽しめます。

2時間漕いで降りた後も、全く疲れが残らないどころか、
なんだか体が軽いんです。
どうして?と思ったのですが、これはふるさとの海に浸かったからだけでなくて、
多分海の上でずっとバランスをとっているから、体幹が整うんでしょうね。
ヨガの後にそっくり(*_*)
来年もまたぜひやりたいです。

いつも帰省すると、その景色をお腹空いた子みたいにいっぱい目に焼き付けてしまうのですが、
お宮とお墓参りのときの、お寺の上から見た空と海の色、
子どもの頃から好きな群青色でうれしかったなあ。

たまっていた疲れがとれて、本当にありがたかったのですが、
SUPの時にかぶっていた帽子の影の下だけが(ほっぺの下半分だけがクッキリ!)、
強烈な西陽の照り返しで、めちゃ変な焼け方しているのだけ泣きたいです!!!>_<

麹を使って

2023.08.10 │ ブログ

今日は朝から動画の撮影でした。
近くにパッと行けるお店がないので、お弁当持参。

丸一日動画を撮っていただくと、(写真の撮影と違って、声が入るので)喉がカラカラになります。
働いた〜という感じ。

今回は、一晩でできる手作り麹調味料をたっくさん撮っていただきました。
(ひそかに研究を重ねて、いっぱいレシピが出来ているの。)

麹って、付き合えば付き合うほど新しい顔を出してくれる、本当に面白い伝統食品だなあ、と思います。

特にネギ系のものと合わせたときのパンチたるや!
市販のスープの素っぽいものを全く使わなくて済むようになりました。
味がピタッと決まるので、お弁当作りにも本当に便利。
(今日のお弁当にも、使ってます😉)

秋くらいに動画がリリースされたらまたご案内しますね〜。

スイカの皮のひき肉炒め

2023.08.09 │ ブログ

というわけで、スイカの皮のひき肉炒め、
動画にしてみました!

スイカやきゅうりのような水分の多いものを炒めるときの最大のポイントは、
そのまま炒めないこと。
この下ごしらえがとっても大事です。

逆に言えば、それくらいしか手間(?)のかかることはないので、
誰にでも、あっという間に作れます。

番組でもお話しした通り、スイカのこの部分はとてもむくみ取りの効果が強いの。

そして味や食感も、わざわざスイカを食べて作りたいくらいおいしいので、
今の季節、ぜひぜひ試してみてくださいね

(写真は、小さな子たちに、もっと食べたいよう、おにぎりにしてよお、とねだられて握ったもの。
それくらいごはんにもよく合いますよ!お試しを。)

[饗 #63]スイカの皮の新しい使い道!「スイカの皮のひき肉炒め」
https://youtu.be/ORX2GNlB_2c

懐かしい味と新しい味

2023.08.07 │ ブログ

先日、東京時代にドキュメンタリー番組を作っていただいた
テレビのディレクターさんと、電話で次の番組のお話をしていた時、

「僕ねえ、濱田さんにあれ作ってほしいんですよ。あの漬物!スイカの!」

「え!スイカの皮の?実は私、今お電話いただく前にちょうど作ってたんですよ!!!」

「本当?あれねえ、懐かしい味なんだよなあ。」

「でも放映、秋ですよねえ。」

「そうだ、ダメだ!」
(振り出しに戻る。。。)

そう、私にとっても、スイカの皮の漬物は、懐かしいおばあちゃんの味。
子供の頃の夏休みにはいつも食卓にのぼっていました。

(でも東京で、自分以外にあの味が懐かしい人という人に初めて会いました!
どなたかいらっしゃいます?)

この夏もたくさんスイカの皮の漬物、作っては食べたのですが、
今年はスイカの皮がいつも以上にたくさんあるので、ちょっと冒険。

私、若い頃にタイで初めてソムタムという青パパイヤのサラダを食べた時、
これ何かに似てる!そうだスイカの皮だ!そっくりだ!と思って、

日本に帰ってきてからも、なかなか手に入らない青パパイヤがわりに、
いつもスイカの皮でソムタムを作っていたのですが、

それなら、青パパイヤで作るガパオっぽい炒め物とか、
あるいは中国の冬瓜とひき肉の炒め物みたいな雰囲気の、

醤油や味噌にちょっとパンチを効かせた炒め物にしてみたら美味しいのでは?と思い、
試したところ、これがビールのおつまみにぴったり!!!

(なんかいつもおつまみばっかりですみません><笑)

捨てられてしまいそうな場所ですが、案外いろんな料理に使えますね。
今年は何度も作りそうです〜。

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